みなさんは「スギ」と「ヒノキ」の差をご存知ですか?
木肌が非常に似ているので、登山などをしている時ぱっと見で「これはスギ!」「これはヒノキ!」って見分けるのって案外難しいんじゃないでしょうか。
ということで今回のブログでは、そんな「スギ」と「ヒノキ」の違いについて書いていきたいと思います!
■日本人と昔から深い関わりがあるスギとヒノキ
スギとヒノキは昔から日本人と深い関わりがある樹木です。
植林もされていて、人工林面積では約7割が杉と桧なんだとか。
ではどんな違いがあるのでしょうか。
スギはヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹です。
名前の由来は真直ぐの木「直木」からきていると言われ、本州、四国、九州の屋久島まで幅広く自生しています(北海道各地にも造林されている)。
またスギは長寿の樹木と言われています。
みなさんは「屋久島の縄文杉」ってご存知ですか?
推定値ではありますが、樹齢が7,200年という説が有名ですね。
対してヒノキはヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹です。
名前の由来は、火を起こす際に使われたので「火の木」→「ヒノキ」という説や、尊いものを表す「日」から「日の木」→「ヒノキ」という説などがありますね。
大雪を好まないことから、日本海側にはあまり分布しておらず、太平洋側で多く見られます。
昔から建材として最高品質のものとされ、伐採後どんどん強度が増すのが特徴で、300年後に最も強くなり、1,000年後に伐採時の強度に戻ると言われています。
ヒノキを使って建てられた建物では法隆寺や薬師寺の塔が有名で、1,300年経った今でも立派に建ち続けています(もちろん改修工事を繰り返しながらですが)。
■幹(みき)の違い
では見た目の違いはなんなのでしょうか。
まずは幹を見ていきましょう。
こちらがスギの幹です。
赤褐色の樹皮が特徴で、縦に細長く割れています。
対するヒノキはこちら。
杉と同じく赤褐色ですが、少し樹皮の幅が広いように見えます。
と言いつつ少し分かりにくいですね…
では葉っぱを見ていきましょう!
■葉っぱの違い
こちらがスギの葉っぱです。
約1cm程の葉が螺旋状に集まっていて、なんだか尖って見えますね(痛そう…)。
それに対してヒノキはこちら。
平たく広がっているのが特徴のヒノキ。
こちらは痛くなさそう(笑)
葉っぱを見ると違いが分かりやすいですね。
■切り口の違い
では切り口はどうなのでしょうか。
どちらがスギでどちらがヒノキか分かりますか?
正解は中心に色がついているのがスギ、白いのがヒノキになります!
なかなか普段切り口を見る機会はないかもしれませんが(笑)、切ってみるとこんな風に違うんですね!
■まとめ
いかがでしたか?
今回はスギとヒノキの違いについてお話ししてきました。
古来から日本人と深いつながりがあるスギとヒノキ。
山や林に行った時など、見かける機会があったらぜひ違いを確かめてみてくださいね♪